法枠工は、斜面上に格子状のモルタル・コンクリートを造成し、斜面の安定を図る工法です。
法面の浸食や風化を防止するためや崩落の防止を目的とし、植生や構造物により法面する等、現地の条件にあった各種工法をご提案いたします。
フリーフレーム工法(現場打吹付法枠工)
フリーフレーム工法はユニット型型枠を組み立て、吹付けにより法枠を構築します。変形が自在で地山に応じた経済的な施工断面を選択できます。スターラップの有無により2タイプのフレームを用意してあります。
Fタイプ(スターラップなし)
Pタイプ(スターラップあり)
特徴
- 型枠材は、メッキ鉄線による金網を使用しているため、錆の発生が極めて少なく耐久性に優れています。
- 型枠材の網目を部分的に変えているため、モルタルコンクリート吹付時にリバウンドロスをスムーズに排出でき、よりよい品質ののり枠ができます。
- 型枠天端を内側に曲げ加工しているため、作業中のロープや吹付用ホースが引っかかるなどのトラブルが解消され、作業の安全性が向上します。
- モルタルコンクリートの打設に吹付工法を採用しているため、仮設が簡単で作業スペースをとりません。
- 地山に応じた経済的な施工断面を選択できます。
- 地山に直接モルタルコンクリートを吹付けるため、地山と枠が一体となり、十分な強度が得られ、洗掘に強い構造になります。
用途
道路・鉄道・構造物築造・宅地造成などの切り取りのり面・ダム湛水のり面・トンネル坑口のり面・大規模地すべり・災害復旧・急傾斜地などの保護工および安定工
施工実績
ソイルクリート工法(簡易吹付法枠工)
ソイルクリート工法は地山表層剥落防止と景観保全を同時に実現する「NAF-6」混入モルタル吹付のり枠工です。吹付モルタルの品質向上とコスト縮減を可能にしました。
NAF-6
標準断面図
特徴
- 組立枠「ダイザーM型」の使用により、鉄筋が適切な位置に保持され、かつ正確な断面形状が形成できます。
- 鉄筋挿入工の頭部連結部材として、また地山表層剥落防止枠工として有効です。
- 型枠を使用しないため、吹付時のリバウンドの影響を受けにくく安定した品質ののり枠が形成できます。
- 凹凸面に沿った施工ができ、地山のならし作業がほとんど不要です。
- 枠が植生に覆われるため目立たず景観に配慮した緑化が可能です。
- 優れた生育基盤材の枠内吹付により、生育基盤が安定保持され、成長の遅い樹木による緑化が図れます。
- 資材が軽量で設置が容易なため、施工性・経済性に優れています。
施工対象
- 亀裂の多い岩盤
- 表層が不安定なのり面
- 表層剥落の対応を必要とするのり面
土木事業についてのお問い合わせ
- 技術営業部
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